2022年10月29日, 埼玉県立自然の博物館で開催中の特別展「The 蛇紋岩」を見学しました.
数ある岩石の中でも「蛇紋岩」というマニアックな石が主役の展示ということもあり, 一体どのような展示があるのか, そしてどれだけの方々が興味を持って見学に来ていらっしゃるのか期待しつつ, 館内に足を踏み入れます.
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もしもし, 蛇紋岩は食べられませんよ…
階段を登り, 2階の展示室へと向かうとたくさんの人だかり. 若い人から年配の方までいらっしゃいました. ついに時代が蛇紋岩に追いついた(?).
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地下深くの「マントル」を構成するかんらん岩に由来する蛇紋岩. 46億年の地球の歴史の中でどのように生まれ, どのような岩石と接触して, どのような反応を起こすか, 実際の岩石を見ながらその壮大なストーリーを追体験できます.
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今回の展示では2021年に公開された岡本教授らの論文をはじめ, 当研究室の研究成果も紹介されています. 詳しくはこちら.
展示を見ていて私たちが特に舌を巻いたのが, 学術的な内容になりがちな蛇紋岩の性質・研究内容を一般の方でも分かりやすく説明している解説文です. 例えば, 今回の蛇紋岩展のキャッチコピーは,
それは、水の動いた証。
です. これだけで蛇紋岩が何たるかを一目にして掴むことができます.
私たちは専門外の方々に自分たちの研究内容を説明するさい, 分かりやすく, しかも簡潔に蛇紋岩やそれに付随する反応の重要性や面白さをいかに伝えるか, 常に頭を悩ませていますが, 蛇紋岩展では「そういうことが言いたかった!」と唸ってしまう解説文が数多く掲載されていました (その内容はぜひ現地で確認してみてください! ). そういった学芸員の方々の力量にただ感服するばかりの私たち学生でした.
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持っている蛇紋岩展のパンフレットは, 読むだけで単位が出るかも?というくらい充実した内容です.
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ナウマンゾウで有名なナウマン博士が初めて日本で地質調査をしたことから由来しているそうです.