世界で最も若い花崗岩を熱源とした葛根田地熱地域の現在および過去の温度構造を推定した論文が,Geothermicsに出版されました.500℃の花崗岩を掘削で堀り抜いており,現在でもアクティブな接触変成作用が起きている場所です!「カッティングス」とよばれる掘削時に排出される岩石の削りカスをもちいることで,非常に詳細な温度構造を推定できることを示しました.地熱坑井掘削時の温度評価法として期待されるほか,過去の温度構造もわかるので,地熱貯留層のエネルギー評価法としても期待されます.
Uno, M., Okamoto, A., Akatsuka, T., Tsuchiya, N. (2023)
Continuous thermal structures of the present-day and contact-metamorphic geothermal systems revealed by drill cuttings in the Kakkonda geothermal field, Japan
Geothermics, 115, 102806.