東北大学工学部 機械知能・航空工学科の学生の方
岡本・宇野研究室は、地球科学(理学)と工学を融合し、地球という複雑系を理解し、調和的な利用を目指して、研究しています。地熱や鉱物資源など地下資源を探査・開発したり、二酸化炭素の固定などを行う際に、その地質や資源がどのような成り立ちなのか、どのような構造で分布しているのかを理解・評価し、さらに、人為的にアプローチしたときに短期的・長期的にどのようなレスポンスが返ってくるかを予測する必要があります。当研究室は、「岩石ー流体相互作用」を軸に、地熱、地震、元素移動・濃集、鉱床などさまざまな対象について研究しています。
しかし、地下数kmを直接見ることはできません。ですので、天然での調査・観察、水熱実験での現象の理解、数値モデルやデータ駆動解析による情報の抽出など、多角的なアプローチで研究しています。実際の天然岩石の複雑さを見て、感じることは大事だと思っていますが、研究の中心的手法が、室内実験になるのか、化学分析になるのか、数値シミュレーションになるのか、野外調査になるのかは、テーマによってさまざまで、相談しながら決めていくことになります。
当研究室では、自然観察から得られた新しい発想を元に、革新的な技術や発想の転換を生み出す環境科学の基盤的研究にチェレンジしていきたいと思っています。そのようにして得られた地圏環境に対する知見や技術は、地熱開発や二酸化炭素固定などの、工学的応用研究にもつながっています。研究プロジェクトなど
フィールドや学会や他の研究機関での分析など、国内・国外を問わず、比較的、いろいろな場所に行くことが多いのも、本研究室の特徴です。
他大学などの学生の方(地球科学系)
当研究室は、岩石学などの固体地球科学をベースとしながらも、地熱開発や鉱物資源開発など工学的要素が入ることで、新しい分析・解析の方法論や実証的な研究を取り入れて行なっているところが特徴的です。また、固体地球科学としては、流体が関与する多様なプロセスを対象としており、海洋底、沈み込み帯、地震など幅広く、あまり従来の細分化された分野を気にせずに研究しています。また、材料科学、情報科学、機械学習、応用数学など、広い分野の多くの共同研究者と研究を行うことで、新しい方法論、モノの見方を楽しみながら行なっています。
共同研究者の所属機関(海外)
ユトレヒト大学(オランダ)、カールスルーエ工科大学(ドイツ)、ミネソタ大学(アメリカ)、メリーランド大学(アメリカ)、モンゴル科学技術大学(モンゴル)、中国地質大学(中国)