2025年4月25日から4月27日にかけて北海道沙流郡日高町および北海道様似郡様似町で蛇紋岩の調査及び試料採取を実施しました。調査には、岡本教授、卒業生の吉田さん、B4藤本の3名が参加しました。(藤本)

1日目は、北海道沙流郡日高町岩内岳周辺で調査を行いました。日高町三岩周辺の岩内岳かんらん岩体は、神居古潭帯に含まれ、様々な種類のかんらん岩が複雑に蛇紋岩化しバリエーションに富んでいます。
天気はあいにくの雨。山奥だからか標高が高いからか霧も出ていて調査するには厳しい天候でした。
まず、一応公道ではあるらしい険しい砂利道を進み、様々な露頭でサンプルを採取しました。かんらん岩は蛇紋岩化すると膨張し密度が下がることが知られています。サンプルをとるごとに持って感じられる重量が明らかに違ったため、蛇紋岩化度合いを何となく推測しながら採取するのは楽しかったです。
後半はハタナカ昭和さんの敷地内に入れさせてもらいました。たくさんのフレッシュなかんらん岩がゴロゴロ転がっていて一面緑色の石ばかりで驚きました。


2日目は、大きく場所を移して北海道様似郡様似町幌満アポイ岳周辺で調査を行いました。
幌満は世界有数のフレッシュなハルツバージャイトが得られる場所で、かんらん岩の聖地といっても過言ではありません。
天気は無事に晴れました。ものすごい斜面を登る場面もあり、もし雨だったら大変だったなと吉田さんと苦笑する場面も笑。
アポイ岳は先述した通りフレッシュなかんらん岩を得ることができます。そのことから世界ジオパークに指定されており、麓にはビジターセンターがありました。ビジターセンターの中にはアポイ岳やかんらん岩に関する様々な展示物があり、とても面白かったです。
サンプル採取の際はオリビン工業さんの敷地内に入れさせてもらいました。大量のハルツバージャイトがあるだけではなく、様々な蛇紋岩化度合いの岩体もあり、想定よりも多くの試料を採取しました。
様々な方々の協力おかげで約110kg以上のサンプルを得るだけではなく、非常に貴重な体験をすることができました。


