2025年11月16日から18日にかけて,長崎県の西彼杵(にしそのぎ)半島および野母半島に産する「長崎変成岩」の合同巡検に岡本教授と沖野(D1)が参加しました.
今回の巡検では,この地域の変成岩を長年研究してこられた西山忠男名誉教授(熊本大)を案内者としてお迎えし,辻森教授(東北大理学研究科),平内准教授(静岡大),大柳講師(国士舘大),竹縄さん(M2, 東北大理学研究科),窪田さん(B4, 静岡大)の計8名での実施となりました.
巡検中は概ね天候にも恵まれ,海岸露頭であることも相まって心地よく岩石観察を行うことができました.
特に西彼杵半島では,大量の二酸化炭素を鉱物として固定している岩石(リストヴェナイト)を観察しました.近年,地球温暖化対策として,大気中の二酸化炭素を隔離する人工的な二酸化炭素貯留技術(Carbon dioxide Capture and Stroage; CCS)が開発されつつあります.その中で「地球がどのような仕組みで炭素を固定しているか」を直接的に示すものとして,リストヴェナイトは世界的に注目が集まっています.日本でもここまで大規模なリストヴェナイトが産するのは珍しく,実際の岩石を前にして議論が大いに盛り上がりました.


このような岩石は,地球内部でのダイナミックな流体移動とそれに伴う物質移動を記録しています.その履歴を紐解き,持続可能な社会へ向けて新たな技術や知見を見つけ出していくことこそ,環境科学研究科としての本研究室の役割であると改めて強く実感することができました.
最後にはなりますが,終始素晴らしい解説をしていただいた西山先生,および本巡検のマネジメントをしていただいた辻森先生,平内先生,竹縄さんにこの場を借りて深く感謝申し上げます.
