宇野 正起 Masaoki UNO

東南極セール・ロンダーネ山地にて

About me

 地震波観測やGPSなど地下の観測技術の進んだ現代ほど,人類が大地の変動を実感している時代はありません.地震,火山,鉱床,地熱資源.沈み込み帯に住む我々には大地の変動と恵みがもたらされます.いま,日本列島の地下でなにが起きているのか? 岩石を様々な方法で観察・分析するとその答えが見えてきます.野外地質調査,室内化学分析,水熱反応実験,数値シミュレーション,統計・機械学習を駆使して,地殻内の反応ー水理ー破壊現象を明らかにしてゆきます.

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略歴

平成16年3月   巣鴨学園 巣鴨高等学校 卒業

平成16年4月   東京大学 理科I類 入学

平成20年3月   同大学 理学部 地球惑星科学専攻 卒業

平成20年4月   東京大学 大学院 理学系研究科 地球惑星科学専攻 修士課程進学

平成22年3月   同課程修了

平成22年4月   東京工業大学 大学院 理工学研究科 地球惑星科学専攻 博士課程進学

平成23年4月   日本学術振興会特別研究員(DC2)

平成25年4月   東京工業大学 大学院 理工学研究科 地球惑星科学専攻 研究員

平成25年12月  同課程修了 博士(理学)

平成26年1月   東北大学 大学院 環境科学研究科 PD

平成26年1月   東北大学 大学院 環境科学研究科 助教(任期付)

平成29年4月   東北大学 大学院 環境科学研究科 助教(任期無)

令和05年3月   東北大学 大学院 環境科学研究科 准教授(任期無)

 

平成23年3月   国際深海科学掘削計画(IODP)Expedition 334 乗船研究者

令和1年      第61次日本南極地域観測隊(JARE61)隊員

 

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研究業績

原著論文(*責任著者)

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

報道

招待講演

  • 反応誘起破壊が拓く加速度的二酸化炭素鉱物固定
    資源・素材学会 2024 (秋田) (2024) 2101-06-05 (Oral), 秋田, 2024/9/11 [招待講演]
    宇野正起
  • 東南極セール・ロンダーネ山地,高温変成岩の全面露頭解析が拓く地殻深部の岩石破壊の実態と地震学とのリンク
    日本地質学会 第131年学術大会 (2024) T2-O-4 (Oral), 山形, 2024/9/10 [招待講演]
    宇野 正起、奈良 拓実、ミンダレバ ディアナ、河上 哲生、足立 達朗、東野 文子、土屋 範芳
  • Reaction-induced fracturing during serpentine carbonation promoted by selective dissolution of brucite. Masaoki Uno, Geo-processes in Mineral Carbon Storage (GMCS) seminar, 2023/03/01, online, Invited.
  • 地質学からみたプレート境界深部の流体活動と岩石破壊.宇野正起,Slow-to-Fast地震学国際研究集会 前日若手イベント, 2023/09/12, 東京大学地震研究所, Invited.
  • 変成岩・火成岩の化学組成に対する機械学習の適用:定量的元素濃度変化量の推定による沈み込み帯流体流動の解明にむけて.松野哲士,宇野正起,岡本敦, ⽇本地球化学会 第70回年会, 2023/9/21, 東京海洋大学, 招待講演(研究指導学生の松野さんの招待講演).
  • Reaction-induced fracturing and enhanced permeability during fluid-rock reactions and their perspectives for mineral carbonation. Masaoki Uno, Geo-processes in Mineral Caron Storage (GMCS) seminar, 2022/12/8, online, Invited.
  • 加水膨張反応によるリソスフェアの破壊と流体移動の自己加速化:MgO–H2O実験系からの制約. 宇野正起, 衝撃変成セミナー, 2022/7/26, online, Invited.
  • Fluid pressure gradients and permeability evolution in the crust: insights from metamorphic fluid-rock reaction zones and hydrothermal experiments. Masaoki Uno, Atsushi Okamoto, Diana Mindaleva, Hisamu Kasahara, Naoki Sugisawa, Jun Kameda, Noriyoshi Tsuchiya, JpGU-AGU Joint Meeting 2020, SCG63-08, 2020/7/16, Virtual (Virtual), Invited.
  • Extensive mass transfer during fluid flow at subduction zone: Evidence from Sanbagawa metamorphic belt, Japan. Masaoki Uno, Hitomi Nakamura, Hikaru Iwamori, GEOFLUID 3 Nature and Dynamics of Fluids in Subduction Zones, O4–06, 2014/3/3, Tokyo Institute of Technology (Tokyo ), Invited.
  • Petrology, mineralogy & geochemistry of the Redwood City Serpentinite with implications for the hydrology of the San Andreas Fault System and the distributions of serpentinites in the California coast. Stephen Kirby, Masaoki Uno, GEOFLUID 3 Nature and Dynamics of Fluids in Subduction Zones, O3–19, 2014/3/2, Tokyo Institute of Technology (Tokyo ), Invited.

受賞など

  • 日本地質学会柵山雅則賞.「プレート収束帯における動的な流体活動」(宇野正起)2022年9月
  • 日本地質学会第131年学術大会 学生優秀発表賞(研究指導学生の戸田涼斗さん受賞)2024年9月.
    「地震発生帯深部での流体圧降下によるシリカシーリング、岩石破壊、シリカ鉱脈形成および浸透率挙動の実験的再現」
  • 日本地質学会第131年学術大会 学生優秀発表賞(研究指導学生の松野哲士さん受賞)2024年9月.
    「教師なし機械学習による放射光粉末X線回折のデータ解析:四国中央部三波川帯での例」
  • 日本鉱物科学会2024年年会 研究発表優秀賞.(研究指導学生の星田昌慶さん受賞) 2024年9月.
    「葛根田花崗岩の坑井試料を用いた熱源花崗岩および超臨界地熱貯留層内の長石の溶解再沈殿―再平衡プロセス」
  • 日本鉱物科学会2024年年会 研究発表優秀賞.(研究指導学生の松野哲士さん受賞) 2024年9月.
    「粉末X線回折による全岩鉱物量比・累帯構造量比の数値化:ビッグデータ時代に向けて」
  • 日本地質学会第130年学術大会 学生優秀発表賞.(研究指導学生の五十嵐大輝さん受賞)2023年9月.
    「蛇紋岩の炭酸塩化におけるブルーサイトの選択的溶解の役割と反応誘起破壊」
  • 日本地質学会第130年学術大会 学生優秀発表賞.(研究指導学生の奈良拓実さん受賞)2023年9月.
    “Geological records of magma intrusion possibly related to subvolcanic deep low-frequency earthquakes”
  • Water-Rock Interaction-17 Outstanding Student Research Poster Award. (研究指導学生の奈良拓実さん受賞)2023年8月.”Possible geological records of subvolcanic earthquake events in lower-crustal high grade metamorphic rock”
  • Water-Rock Interaction-17 Outstanding Student Research Poster Award. (研究指導学生の松野哲士さん受賞)2023年8月.”Progressive release of trace elements from subducting slab and enrichment in the overlying crust: Trace element budget at the plate boundary elucidated from the Sanbagawa metamorphic belt, Japan”
  • 日本地球惑星連合大会2023年学生優秀発表賞.(研究指導学生の松野哲士さん受賞)2023年7月.”Quantifying metamorphic elemental transfer history for fluid-rock interaction by combining machine learning and mineral records”
  • エネルギー環境奨学賞.(研究指導学生の奈良拓実さん受賞)2023年3月.
  • 環境科学研究科長賞.(研究指導学生の松野哲士さん受賞)2023年3月.
  • 環境科学研究科奨学賞.(研究指導学生の松野哲士さん受賞)2022年11月.
  • 東北大学環境科学研究科 環境科学討論会優秀発表賞(研究指導学生の松野哲士さん受賞)2022年9月.
    「海洋底変質に伴う定量的な元素移動量とその支配パラメーター:北西太平洋と南太平洋の元素移動形態の相違」
  • 2021年度ハードロック掘削科学フォーカスグループ若手奨励賞.(研究指導学生の松野哲士さん受賞)2022年9月.
  • 環境科学研究科長賞.(研究指導学生の松野哲士さん受賞)2022年3月.
  • エネルギー環境奨学賞.(研究指導学生の小梁川広大さん受賞)2021年3月.
  • 第6回東北大学若手研究者アンサンブルワークショップ ポスター賞.「群発地震の逆解析による沈み込み帯の流体ダイナミクスの解明」(椋平祐輔,宇野正起,吉田圭佑)2021年2月(東北大流体研の椋平さん代表の共同研究).
  • 日本鉱物科学会2020年オンライン年会 研究発表優秀賞.「機械学習による原岩推定を用いた変成岩の物質移動量解析」(松野哲士,宇野正起,岡本敦,土屋範芳)2020年9月(研究指導学生の松野さんの受賞).
  • 日本地質学会第120年学術大会 優秀ポスター賞.「サンアンドレアス断層直上Redwood蛇紋岩岩体の反応過程」(宇野正起,ステファン・カービー)2013年9月.

社会貢献活動など

外部資金など

科研費:科研費個人ページ(研究代表者7件,研究分担者2件)

JST: 創発的研究支援事業(研究代表者)2023年〜

NEDO: 超臨界地熱発電技術研究開発

    官民による若手研究者発掘支援事業/マッチングサポートフェーズ(主任研究者)2022年

その他

  • 東北大学附置研究所若手アンサンブルグラント(2022年度).「群発地震の逆解析による群発地震を通した沈み込み帯流体ダイナミクス理解の空間的展開」椋平祐輔,宇野正起,吉田圭佑,Zhiwei Wang.
  • 東北大学附置研究所若手アンサンブルグラント(2020年度).「群発地震の逆解析による沈み込み帯の流体ダイナミクスの解明」椋平祐輔,宇野正起.
  • 産総研-東北大マッチング研究支援事業(2018年度)「JAPAN地殻浸透率マップ構築に向けた研究」石橋琢也,冨樫聡,宇野正起.

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