研究内容
研究対象
プレートテクトニクスに支配される地球のプロセスはとてもゆっくりとしたものですが、地球内部に存在する流体（H2OやCO2に電解質が溶け込んだもの）によって、劇的に加速され、私たちの社会にも大きな影響を与える地震、火山などの災害が引き起こされたり、鉱物資源や地熱エネルギーが形成されたりします。私たちは、この流体によって駆動される地圏システムと私たちの社会の地質学的境界条件を深く理解し、地球と調和した形での資源・エネルギーの有効利用、社会のあり方を考えたいと思っています。
「岩石」はこの地球内部のプロセスの記録メディアといえます。私たちの研究室は、フィールド調査、地球の内部を再現する反応実験、最新の解析技術を駆使して「流体」を介した地球内部の反応・物質輸送システムを解読する研究を行って、資源・エネルギーの形成や地圏―水圏―生命圏の相互作用、地殻流体と地震発生のメカニズムなどの謎に迫ります。その地球のプロセスの深い理解に基づき、地殻・マントルのエネルギーや資源の有効利用のための評価、予測を進めています。
岡本・宇野研究室では、フィールド調査・室内実験・数値モデルと機械学習をベースとして地球システムの理解を行っています
